アルコールストーブでパンをトーストするには?ユニフレーム・マルチロースターで再度挑戦とか。

公開日:  最終更新日:2014/11/06

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SiSO-LAB

押入れからアウトドア用トースターを見つたので、自作アルコールストーブでトーストしてみたりしていますが、どうもにおいが気になったので再度トーストしたり(美味しい!)あれこれ調査してみました。

トーストするとアルコールストーブから異臭が?

100円ショップの焼き網に始まって本格的なアウトドア用トースター・ユニフレームのマルチロースターと自作アルコールストーブの組み合わせでトーストしてみました。そこそこいい感じでトーストできたのですが、なにやら目がシバシバします。

そんなわけで、あれこれ調べてみました。

アルコールストーブによる「目がシバシバ」と異臭の考察

考察と言うほどでもありませんが、前記事で書いたように気化したメタノールが燃焼せずに拡散したのが原因ではないかと考えています。トースターは輻射熱でパンをトーストするために、金属の細かなメッシュを持っています。

このメッシュに炎を当てることで発熱させ、熱ムラを減らしてパンをトーストします。また、メッシュは炎を通さない素材ということで有名だったりします。昔の炭鉱で使われたランプなんかにも使用されたそうです。

さてさて、一般的なアルコールストーブですが、燃焼時、結構な炎が上がります。これは「すごい勢いで燃えている」わけでなく、逆に「ゆっくり燃えている」と考えています。

下の絵を見てください。アルコールストーブに限らず、燃焼という現象は結局、「酸素と結合したがっている状態にある燃料」と「酸素」の結合によって発生しますので、結局は酸素がある場所でしか燃焼しません。

ということは、酸素が触れていない部分はそのまま揮発していくことになります。

SiSO-LAB

左の図のように、いずれ燃えれば問題ないのですが、トーストする場合はメッシュがあり炎が通りません。従って、気化したアルコール、すなわちメタノールガスが通過し、そのまま燃焼せずに拡散してしまって異臭を発したのではないかと考えられます。

だったら五徳とアルコールストーブで

ということは、鍋底に炎が当たるときに、ほとんど燃焼するタイプのアルコールストーブがよいのではないかと考えました。前回使用したグルーブストーブの場合、特にバスタブ(中央のアルコール燃料が入っているところ)部分の気化がメッシュを抜けて拡散されたと思われます。

そこで、CHSやオープンフレイムタイプのアルコールストーブで試してみました。

CHSでトースト

まずはCHS(Capillary Hoop Stove)です。このアルコールストーブは五徳を使用することが前提です。炎の形状としては収束して鍋底に当たってから拡散しますので、いい感じに燃えてくれるのは?と期待できます。

それでは点火!うむ、いい感じです。異臭無し(ほんの少しはあります)、目もシバシバしません。

ユニフレーム・マルチロースター

でも、3分ぐらいで豪火になりました。

ユニフレーム・マルチロースター

オープンフレイム・アルコールストーブ

これはアルコールストーブに五徳が搭載されていますので単体で行きます。モードは火力強です(五徳の高さをデフォルトよりプラス1cmほど)。こちらもいい感じですね!燃焼傾向はCHSと同じく、予想通りです。それにしても炎が風に対して抵抗力ゼロな感じです。

ユニフレーム・マルチロースター

でも、やっぱり3分ぐらいで豪火になりました。パンをカリっとさせておいて、最後に焦げ目をつけるという意味では悪くありませんが…。

ユニフレーム・マルチロースター

グルーブストーブ+小細工

うーん、もうお腹一杯…と思っていたのですが、すごいことに気がつきました。それは、

燃焼状態を見るだけなら

食パンをトーストしなくていい

ということです。うーむ、なんでこのことに今まで気が付かなかっただろう???器具を変えたときにどう焼けるかの角には必要ですが、既に器具は固定しているので燃焼状態さえわかればいいだけでした。

さて、ここまでの実験結果から、やはり、燃焼していないメタノールがメッシュを抜けてしまっていき、異臭や目がシバシバする原因と考えて良さそうです。

このことからグルーブストーブやサイドバーナーは、本体の上に直接メッシュをのせることになるので、どうしても燃えていないメタノールガスが抜けていってしまいそうです。

そんなわけでグルーブストーブにちょっと小細工し、中央部分の燃焼を止めてみました(もっといいセッティングのグルーブストーブなら、バスタブ燃焼無しでもスタートできると思います)。

ユニフレーム・マルチロースター

すばらしい!臭くないし燃焼も安定しています。でも数分立つと…。

ユニフレーム・マルチロースター

これはアルコールストーブで気化した燃料が100%燃焼していない状態でメッシュに当たる場合の宿命なのかもしれません。燃焼状態、もう少し考えてみようかな。

ま、ともあれトーストした食パン、とてもいい香りです。異臭がしないってすばらしいなぁ。

ユニフレーム・マルチロースター

 

今日の一言二言三言

 

輻射熱 じっくりパンを トーストし

最後は豪火で 焦げ目を仕上げ?

 

なんでかまだよくわかっていませんが、やっぱり数分立つと炎が抜けます。たぶん、抜けているのではなく、メッシュが気化したアルコールの発火温度に達し、燃焼せずに抜けていた分が燃えていると思うのですが。

 

まとめ記事

空き缶でアルコールストーブ(コンロ)自作のまとめ。

空き缶でアルコールストーブが作れる!と知って試しにサイドバーナータイプを作ってみたら、しっかり炎が出てちょっと感激。以来、あれこれ妄想を加えながら楽しく改良しています。何しろ材料が空き缶ですから、懐にもやさしくていいですね!
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